やんわりブログ

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歯科医院でごんぎつね

何かを食べた後、何かが奥歯に詰まっている。

絶対に詰まるようなことが無い奥歯の平面上に、あの肉とか野菜とかを前歯でちぎった後にすり潰す場所に何かが鎮座している。歯を磨いても取れない。そんなにくっつく物食べたっけ?ボンド食った?ってくらいくっついてるけど。ベジータ!って叫ぶ時くらい限界まで口を広げても鏡に映らず異物の正体を見ることが出来ないので、恥を忍んで妻に見てもらうことに。

「あー、虫歯だねこれ」

まじかぁ.....詰まっていた物が何なのか判明する喜びが一転、虫歯という歯医者に行かなければ治すことができないくっそめんどい病になっていた悲しみとなり、その落差が僕を襲う。そんな現実をオブラートにも包まずぶつけてくる妻に僕は「それはショックだけど詰まってた物なに?」と聞き返す。僕を苦しめていた異物は硬い系のパンに入ってるゴマっぽい何かで、それが虫歯にハマっていたそうな。

虫歯の何が嫌って、さっきも書いたけど歯科医院に行かないと治らないし、ほっておいても治らないとこ。そして「匂い」だ。治療のどっかで絶対にくっっさ!って思いする記憶があってそんなクサイ物を口に入れなきゃいけないのがめっちゃ嫌なのだ。ただそんなこと言ってもいられないのでしぶしぶ予約をすることに。もっとちゃんと歯磨きしときゃ良かったと後悔したことは言うまでもない。

診察当日、大雪なのに近所の為歩いて行かされテンション下がっている僕の前に見えてきたのはお世話になる歯科医院。北国特有の2重の玄関の1枚目を開き、頭や肩に積もった雪を落とす。体の全面にもびっしりと雪がへばりついており、今日の気温の高さを思い出す。受付を済ますと早速ユニットへ移される。テキパキと説明をしてくれる歯科衛生士さんの話も僕には半分しか入ってこない。これから起こる口内での出来事が容易に想像でき憂鬱なっていた。

歯の状態を確かめる為の一連の作業が終わり早速治療へ。反対側の奥歯にも小さな虫歯が見つかりさらにテンションが下がった僕は大きな口を開けまな板の鯉になる。麻酔が終わり歯を削り始また時に「あれ?臭いヤツっていつだっけ」と嫌いな臭いヤツを口に入れるタイミングがまだな事に気付いた。結構早かったと思ったけどまだだなー、と考えいるうちに削り終える。あとは型どりして終わり。もしかして臭いヤツないパターン?と思った瞬間、型取りのために口に入ってくるスライムみたいなやつから激臭が走る。お前だったのか...ゴン、くらいしみじみと、このタイミングだったのね...匂いとなり、無事に歯科医院の臭いヤツをくらって帰った僕だった。